電力会社は複数あってもよい

電力の供給問題として真っ先にあげられるものが電力の供給が一社に独占されていることがあげられます。
このために今の電気料金は総括原価方式という不思議な制度になってしまっているともいえるでしょう。
この制度はかかった費用に利益をのせて電気料金を定めるという方式です。
この方式ですと民間企業ではあたりまえのコストダウンなどをする必要はなくて、電力会社がかかった費用をすべて電気料金にこめて請求ができるので高い設備をつくったりしたほうが利益がでるという不思議な制度となっています。
このような制度がとれるのはまさに独占企業だからできるといってもいいでしょう。
なにしろ競合企業がいないので、電気料金をどのようにも決められてしまうというわけです。
さすがにこれはよくないということで発送電を分離していこうとする動きもあるのですが、この体制をどこまできりくずせるのかは未定といってもいいでしょう。
電力会社が複数できて電気料金の値下げ合戦のようなものがおこると電気の安定供給といったものが不安といったようなこともいわれますが、競争と安定供給というのは別問題といってもいいでしょう。
別の例ですが、格安航空会社が航空業界に参入したときに安全性が問題視されたことがありました。
航空料金の値下げ競争の結果安全性がおいてけぼりになるのではないかというわけです。
ですが、安全性という面において、参入した格安航空会社の方が事故率が低かったといったようなこともあります。
格安航空会社は企業努力によって安全と格安料金を実現させていました。
このような例を考えてみても複数の会社で競争原理を働かせることの意義がわかります。
電力業界も一社の独占が長かったためにさまざまな問題があったといってもいいでしょう。
そのようなものを自力で改善していくことはできません。
格安航空会社の参入といったような例のように強力なライバルの登場によってでないと変わってはいかないといってもいいでしょう。